オーストラリア英語は聞き取れない?訛りの特徴とワーホリ先に選んでも大丈夫なのかという問題

ワーホリ

 

「オーストラリアの英語は訛りが強いから聞き取れないよ。」などと言われたことはありませんか?

「日本人が勉強してきたのはアメリカ英語だからオーストラリアの英語は難しい」

などオーストラリアの英語の訛りやアメリカ英語との違いに関しての話をよく聞きますが、実際のところはどうなんでしょうか?

私はオーストラリアに10年住んでいますが、実際はほとんど問題ないです。

オーストラリアの英語の特徴と、ワーキングホリデーや留学先に選んでも問題ないと思う理由をまとめました。

温暖で過ごしやすく、日本との時差が少ないオーストラリアに行きたいけど訛りが気になる、カナダの方が英語の発音がきれいなどと言われて迷っている方、是非読んでみて下さい。

オーストラリアの英語が聞き取れないと言われる理由

オーストラリアはイギリス英語を使うので、単語のスペルはイギリス式、発音もアメリカよりもイギリス英語に近い発音になります。

オーストラリアの英語は聞き取れない、他国で通用しないと言われる理由は主に以下の2つ。

オーストラリア英語は訛りが強い

オーストラリアは発音が特徴的です。

オーストラリア出身のスーパーモデル、ミランダカーもオーストラリアの特徴的な訛りを話します。

以下の言葉は実際にミランダカーがYouTubeで子供たちにレクチャーしていたオーストラリアの英語の発音を一部参考にしています。

例えば、

「A」の発音を「アイ」のように発音する。

例 Station→スタイション

  Today→トゥダイ

  Grape→グライプ

  Lemonade→レモナイド

のような感じでアメリカ英語の発音とはやや異なります。

こちらは実際に政府の機関であった出来事。

(職員)番号札アイ(A)をとってきてください。

(私)わかりました。(番号札”I”をとりに行く)

(職員)ノーノー、”アイ(A)”だよ。

(私)???

このようにアルファベット単体で言われると混乱しますが、単語なら文章のつながりで理解できるのでそれほど気になりません。

「I」の発音は「オイ」に近い

Aの発音がアイに近く、Iの発音はオイに近くなります。

例 Like→ロォイク

  right→ロァイト

  Miley Cyrus(マイリーサイラス)→モィリーサイラス

など。AとIの発音をマスターするとぐっとオーストラリア英語感が出ます。

語尾のT,R,Gをあまり発音しない

例 Rat→ラッ

  Never→ネヴァ

  Ever→エヴァ

など。もともとRの発音が苦手な日本人にはオージー風の英語の方が発音しやすいかもしれません。

・Can’t(キャァント)→カァントと発音

日本人はCan を「キャン」の発音で覚えますがオーストラリアでは「カン」になります。

実際はCan の場面よりもCan’tの場面の方がその特徴が強く感じます。

母音が強い

オーストラリアの英語は母音を長めに発音する傾向があります。

例)Wain→ワァイン

  Pay→ペェイ

  9→ノァイン

など。有名なユーチューバー、バイリンガールチカさんもお友達のオーストラリア人の発音の特徴として紹介しています。

チカさんのお友達は「私たちはいつもビールで酔っ払ってるから単語を長く発音しちゃうの」とキュートなジョークを飛ばしています。

 

オージーイングリッシュ、スラング

オーストラリアの英語が聞き取れないと言われる理由に、オージースラングやオーストラリア独特の言い回しがあります。

省略語もたくさんあり、教科書には載っていないので慣れないとリスニングが難しいと感じますが、使いやすい言葉もあります。

例 Barbie→バーベキュー

  Brekkie→朝食(Breakfast)

  Aussie→オーストラリア人(オージー)

などは有名でですね。

他にも、

Maccas(マクドナルド)

Footy(オーストラリアンフットボール)

Arvo→アフタヌーン

Ta!(Thank youの略)

Mozzie→モスキート(蚊)

など、略語がたくさんあります。

そして、No worries!(Don’t worryや Your welcome の代わりになる)、How’s it going?(How are you の代わり)など、他の国ではあまり使わない表現もたくさんあります。

訛りがあってもオーストラリアでの英語学習が不利にならない理由

発音や表現に特徴があるオーストラリアでの英語学習が不利にならないと思う理由は以下の通り。

日本人のもともとの英語力の低さ

日本人は英語が話せないことでよく知られているほど、日本人の英語力は平均してかなり低めです。

特に日本に住む人はリスニング、スピーキングは苦手としている人が大半。

YouTubeなどでアメリカ、イギリス、オーストラリアの現地のテレビ番組を見てみてください。

英語初心者の方はどれも聞き取れないのではないでしょうか?

最初はどの英語も念仏のように聞こえて、かなり集中して聞いてもいくつか単語が聞き取れる程度。

でも少ししか分からないので話している内容はさっぱり理解できない。

その点はアメリカでもイギリスでもあまり変わらないと思います。

訛りよりも、その人の声のトーンやスピードが聞きやすさに関わってきます。

アメリカとイギリスの英語の違いが分からない

アメリカとイギリスでは英語が違うと教わったと思いますが、スペルや単語などピンポイントでは理解していても実際にテレビや映画を見て、これはアメリカ英語かイギリス英語かわかる人はかなり少ないのではないでしょうか。

私は未だにネットフリックスで映画を見ても、どれがアメリカ映画かイギリス映画か、英語のアクセントだけでは判断できません。

「エレベーター」を「リフト」ということも、アメリカでは秋は「フォール」、イギリスでは「オータム」ということも知らなければ混乱することもありませんね。

オーストラリアの都会は色々な英語が飛び交う

オーストラリアでは人口の約50%が海外から来た移民と言われています。

特にシドニーやメルボルンなどの大都市では移民の割合が多くなり、アクセントも様々。

ワーホリや留学中にできる友達も、海外からの人がとても多いのでそもそもネイティブのオージーと話す機会は少ないです。

そしてレストランやお店、銀行などで働いている人も色々な国の人達でみんな違ったアクセントを持っています。

なのでオーストラリアの英語が聞き取りにくいというよりも、自分のリスニング力が低くて聞き取れないということの方が多いです。

私が住んでいるシドニーでは、インド系訛りやスパニッシュ系訛り、韓国や中国系訛りなど、日常で触れるアクセントはオージー以外の英語の方が多いほど。

職場のお客様も、子供たちが通う学校の両親たちも移民の割合の方が多いくらいです。

この点はアメリカやイギリスに住んでも大都市では同じことが言えそうですね。

まとめ

オーストラリアに来る前は、「オーストラリア英語は訛りが強くてリスニングが難しいから初心者には不向き」などと言われていましたが、実際10年間住んでみて、特に問題を感じていません。

アメリカ映画も吹き替え無しで見ることができます。

聞き取れない箇所はアクセントの問題よりも自分のリスニング力の方が大きいです。

英語の訛りでオーストラリアへの留学やワーホリは辞めた方がいいと思っている人がいたら自信を持って大丈夫と言えます!

むしろアジアからの移民も多く、日本人の私たちのアクセントを聞き取ってくれる人が多いので、初心者向きだと思います。

どこで学ぶかよりも、自分がどう学ぶかの方が英語上達には重要になってくるので、楽しんでモチベーションをキープできそうな国をおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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