最近テレビでも特集されている「オーストラリアへのワーホリ、出稼ぎ」について。
日本よりも給料が高いと言われているオーストラリアはテレビの特集では給料が日本の倍になる!とも言われていますが実際のところはどうなんでしょうか?
この記事では最近話題になっているオーストラリアのへの出稼ぎについてまとめているので、オーストラリアにワーホリに行って日本の低賃金から抜け出したいと思う方は是非読んでみてください。
給料が高い国オーストラリア
よくニュースで話題になっている、「オーストラリアは時給が日本の倍」という報道は本当でしょうか?
答えは半分本当です。
オーストラリア、シドニーの最低時給は2024年現在で23ドル(約2300円)ほど。毎年最低賃金が上がっています。
日本で時給1000円ほどのバイトをしている人には時給が倍以上になります。
しかもニュースの報道に出ている人たちがついている仕事は現地の仕事が多いので、最低時給を上回る時給で働いています。
日本のバイトでも最低時給きっかりで働かせるところの方が少ないですよね。
土日祝日は給料が割増し!?
オーストラリアでは、土日祝日は給料が割増しになる仕事がたくさんあります。
大体土曜日は時給が1.5倍、日曜日や祝日は2倍の時給が支払われる場合が多いです。
日本ではサービス業は土日祝日が稼ぎ時で働くのは当たり前ですが、こちらでは休日に働いているということで手当てが出る職場もたくさん。
素晴らしい制度ですね!
オーストラリアワーホリの定番、ジャパレスの給料は?
ワーホリで来た日本人の大半が日本食レストラン(通称ジャパレス)で働いています。
時給は職場によって違いますが、平均的な時給はローカルのレストランやカフェと比べると低く、ジャパレスで働いている知り合いの人は最低賃金をもらっていると言っていました。
そして土日の給料割増しも無いところも多いです。
数年前はキャッシュジョブという、現金で給料を払う職場も多かったようですが、今は最低時給でもきちんと振り込んでくれるところが多いようです。
ジャパレスのメリットは、英語力がそれほどなくても雇ってもらいやすいところ。
同僚や上司が日本人の場合も多いので教えてもらうことができ、ローカルの職場よりは安心して働くことができるでしょう。
でもやはり接客などをするうえである程度の英語力は必要なので、接客の英語はしっかり勉強する必要があります。
日系サイトの求人の注意点
オーストラリアのいい感じに書いてある求人募集のトリックを解説します。あいまいに記載されているものについては面接時に確認すると良いでしょう。
・その1:時給はオーストラリアの法律にもとづいて払います(意味:法律の最低賃金は払います)
こう書いてある場合、最低賃金かそれに近い時給の場合が多いです。
時給は最低賃金でも日本の時給と比べると高いのですが、当たり前に最低賃金以上の時給を払う会社はわざわざこのように書かないでしょう。
そもそも法律を守るのは当たり前です。
物価がどんどん上がっているオーストラリアでは、最低賃金では贅沢な暮らしや貯金をたくさんするのは難しくなってしまいます。
・その2:月給35万円~
この場合はオーストラリアドルにするといくらでしょうか?
日本の新卒の大学生の月給の平均が21万円くらいなので、月に35万と言われると聞こえはいいですね。
ただ、1ドル100円とすると35万円は3500ドル(円安でなかったときはもっと安いです)、
それを22(週5勤務で月に約22日出勤)で割ると一日約159ドル。
それをさらに一日8時間労働として、8で割るとなんと時給は19.8ドル。
面接前にドル換算の給料と時給を聞いたほうがよさそうでうす。
日給$200ドル
日本から来た人は一日2万!?と思う方が多いと思いますが、「日給」と書かれている場合、労働時間が8時間なのか10時間なのか分かりません。
時間外労働も「日給」なので支払われない可能性もあります。
オーストラリアのローカルの仕事
同じウエイトレスの仕事でも、ローカルのレストランやカフェはジャパレスと比べて給料が高いです。英語力の壁はありますが、ワーホリの方でローカルのレストランで働いている方もいます。
採用のハードルはジャパレスと比べて高くはなりますが、受かってしまえば真面目な日本人は重宝されそうですね。
オーストラリア人やその他の英語が上手な外国人の人達と交流ができるので、英語力もぐっと伸びて、まさに海外に来て新しい世界に生きている感じになるでしょう。
そして一番のメリットは、ローカルの仕事は土日や祝日に働くと時給が1.5~2倍になるところがほとんど。
その他工場や力仕事、マイニングなどで働く人はいい給料をもらっているようです。
日本のテレビで報道されている人のほとんどがローカルの仕事でいい給料をもらい、いい労働環境で働いている人たちですが、このような仕事につける人は正直一握りです。
行動力がすごい、日本で経験がある、運や英語力も関わってくるので簡単ではありません。
中には100通ほどレジュメを送って返って来たのはたったの一通、という方もいます。
オーストラリアのローカルの仕事の探し方
現地の仕事を探したければ、日本語のウェブサイトとは一旦おさらばしましょう。
SEEKや、INDEEDなどのアプリを使って現地の仕事を探します。
現地の求人は全て英語で書かれているのでなので求人を読むだけで尻込みしてしまいそうですが、気持ちを強く持って果敢に挑みましょう。
レジュメを送っても返事が来ることの方が珍しいと思ってください。
数年前まではネットではなく、印刷したレジュメを配り歩いて仕事を探す時代だったのでそう考えると家にいながら応募できる今の時代はとてもラッキーですね!
資格+語学力があると有利
ナース、シェフ、美容師など日本で手に職をつけていた方は語学力があればいい給料の職場で働ける可能性があります。
ナースの方はオーストラリアでナースとして働くにはこちらの大学を卒業する必要があるので、ナースの資格がある方は、アシスタントナースや介護系の仕事をしている人が多いです。
シェフや美容師の人達も英語力は必要で、特に美容師さんは英語力がないと入客が難しかったり、サロンによっては最低時給やローカルのレストランと同じくらいの給料のところもたくさんあるので、時給のいいローカルサロンで働くには英語力とローカルの人に合わせた技術の習得が必要になります。
また、永住権をとりたいと考えている人はビザをサポートしてくれる職場をリサーチする必要があります。
オーストラリアのファームは短期間で稼げる?
最近ABEMAプライムなどの番組で、オーストラリアの農場でアコモデーションに住み、生活コストを抑えながら短期間で稼げるという話をしていました。
そのようなファームがあるのは本当です。
でも、ファームは僻地にあることも多いので、現地に行くのに車が必要だったり、ファームによっては給料が思ったようにもらえないところもあるので下調べや口コミはとても大事です。
口コミを得るためには友達を作りいろんなつながりをもっておくことが重要になります。
ワーホリで出稼ぎは甘くない!という声が多数
ロックダウンが終わったばかりの時は、人手不足のため仕事を見つけるのが簡単だったようですが、2024年現在ではいろんな人が口をそろえて「仕事が見つからない」と言っています。
英語が苦手な人だけでなく、アイエルツで6以上のスコアを持っている人などもレジュメを送ってもなかなか返事が来ないと嘆いていたので、貯金は多めに持って行きましょう。
ただ先ほども書いたように、行動力があり、人とのつながりを作るのが上手だったりどんな環境にも飛び込んで行く勇気がある人は仕事を見つけやすいです。
日本の長時間労働の仕事を辞めて、海外で1日8時間、高時給のバイトをしながらお金を貯めると聞いたら夢のようですが、実際は慣れない英語に買い物もままならない日常生活、大変な思いをして見つけた仕事も言葉の壁でミスを連発。。。なんて言うことも普通にあり得ます。
家賃をはじめとする生活費も高く、住む場所を探すのにも一苦労。
「海外で一年遊んできた」という日本にいる人たちが思うイメージとはかけ離れた生活が待っています!
生活費が驚くほど高いオーストラリア
全ての値段が毎年上がっているオーストラリア。
何といっても一番高いのは家賃です。
私が住んでいるシドニーではシティ周辺やチャッツウッドなどの住みやすい地域だとシェアハウスのオウンルームで350ドルまたはそれ以上します。
一駅隣くらいでも家賃はそれほど変わりません。
そして外食をすれば安いレストランでも20ドルくらいしてしまいます。
一人当たり50ドルを超えることも珍しくありません。
自分の給料に見合った生活をするのがとても重要になってきます。
まとめ
いかがでしたか?
2024年現在では、物価が高く仕事が見つかりにくいという厳しい状況ですが、オーストラリアでは仕事を辞める人が非常に多く、人の出入りも激しいです。そのためいいタイミングで面接までこぎつけられれば仕事は見つかります。
必ずしも稼げる仕事ばかりではありませんが、海外で働くという経験自体は大きな財産になるので、仕事が見つかりやすいシーズンなどをリサーチし、貯金を少し準備してくることをおすすめします。
そしてなんだかんだ、振り返ってみると楽しいことはたくさんあります。
仕事探しは確かに大変ですが、一緒に働いているワーホリの子達や自分自身のワーホリ経験、職場に来るお客様のワーホリの話を聞いているとみんな苦労はしていますが総合的にオーストラリアの暮らしは楽しいようです。
今回は日本でワーホリの出稼ぎが話題になっていたので、現地の声や実際の様子をまとめてみました。
オーストラリアで出稼ぎを考えている人は是非参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。