オーストラリアの子供の紫外線対策。日焼け止めや帽子の重要性と学校でのルール

オーストラリア情報

オーストラリアの紫外線は日本と比べて約5倍と言われています。

そのため夏に炎天下に少しでもいるとすぐに日焼けし、ひどい時には皮膚がむけてくることも。

また、オーストラリアはオゾン層が薄いため、紫外線によって人体に受ける影響も大きく、オーストラリアは世界一の皮膚がん大国となっています。

特に子供は大人よりも皮膚が薄く、日焼けによる影響をより受けやすいのでオーストラリアの学校や保育園では子供の紫外線対策の指導も厳しく行っています。

この記事では、オーストラリアで子育てをしている方や家族でオーストラリアに移住する予定の方のために、家庭でできる子供の紫外線対策や、現地の学校の紫外線対策に関するルールをまとめています。

この記事を読むとわかること

・オーストラリアの紫外線事情

・オーストラリアでの子供の紫外線対策

・日焼け止めの正しい塗り方

・オーストラリアの学校や保育園での紫外線に関するルール

紫外線とは?

太陽から放出されている紫外線は適度に浴びればビタミンDを体内で生成し、カルシウムの吸収を助けてくれるので骨の健康のためには欠かせません。

一方で、紫外線を浴びすぎると健康被害が出てきます。

皮膚がダメージを受けてしまい、老化の原因や肌の赤み、ただれができてしまったり、細胞のDNAを傷つけて皮膚がんの原因になる可能性も。

紫外線にはUVAとUVBという二種類があり、それぞれ人体やお肌への影響が違います。

UVAとは?

UVAはUVBに比べると波長が長く、真皮まで入り込むという性質を持っています。

真皮まで入り込むと聞くと、UVAの方が体に悪そうですが、人体に影響を与える割合はUVBよりも少ないと言われています。

そしてUVAは、人体に与える影響は少ないもののシミやしわができる原因になります。

若いころにたくさん紫外線を浴びていると、数年から数十年後にシミやそばかすが増えやすくなってしまうので、まだ小さい子供は肌がきれいだからと油断せずに、大人が守ってあげましょう。

UVAはエネルギーは弱いものの、オゾン層を通り抜けるので地球上にたどり着く量が多く、さらに窓や雲も通り抜けるので室内にいる時や曇りの日も肌は影響を受けることになります。

UVBとは?

ビーチに行ったり外でスポーツなどをしたときに肌が赤くなったり日焼けしてしまうのはUVBの影響。

UVAよりも短い波長ですがエネルギーが強く、肌の表面の細胞を傷つけるため皮膚がんの原因になります。

波長が短いので地上にたどり着く量は多くありませんが、日焼けを起こす力の強さはUVBが圧倒的に高く、直接DNAを傷つけるので危険度は高めです。

直射日光をできるだけ避けることがUVBを避けるのに有効です。

オーストラリアの紫外線事情

オーストラリアはなんと世界一紫外線が強い国と言われていて、皮膚がんの発生率も世界一。

オーストラリアでは70歳までに3人中2人が皮膚がんになるというデータも出ていることから紫外線の影響を強く受けていることが分かります。

オーストラリアはオゾン層が薄い

地球の周りを覆っていて太陽から出る有害な紫外線紫外線(UVB)を吸収してくれるのがオゾン層。

オゾン層のおかげで地球に住む私たちは強い紫外線から守られています。

ところがオーストラリアではオゾン層が薄くなっていて、紫外線による被害が深刻になるので、大人も子供も紫外線対策が重要になってきます。

特に白人の人やもともと色白の人は肌の中のメラニンが少なく紫外線による影響を受けやすいので特に注意が必要です。

オーストラリアの子供の紫外線対策

子供の紫外線対策で大切なのは帽子と日焼け止め。

適切なものを選びましょう。

日焼け止め

オーストラリアに住んでいる子供は外遊びの時に日焼け止めが必須になります。

肌の色が白い子供は特に、塗り漏れたりするとそこだけ皮膚が赤くなってしまうことがあるので、晴れた日に公園やビーチに行く時はしっかり日焼け止めを塗りましょう。

日焼け止めの選び方

オーストラリアでは子供用の日焼け止めでもSPF40~50くらいのものが推奨されています。

日本ではSPF15などもありますが、紫外線の強いオーストラリアでは少し心もとない感じです。

また、主成分がZinc Oxcideと書かれているものは白く浮きやすいのですがかぶれにくく、海に入っても海の底にたまりにくいので珊瑚や海藻に及ぼす影響も少なく、環境にも配慮されています。

それ以外の成分は紫外線吸収剤で稀にかぶれる人もいますが肌になじみやすく伸びがいいので塗りやすいのが特徴です。

敏感肌の子供やビーチによく行く子ならZink Oxcideが主成分のものを、普通肌や公園で遊ぶなら他の主成分でも良さそうですね。

それぞれの目的に合ったものを選びましょう。

おすすめの日焼け止めブランド

Cancer council

ガンに関するチャリティ団体のCancer councilが日焼け止めも出しています。

子供用のSPF50+のウォータープルーフの日焼け止めは皮膚科専門医のテスト済み。

無香料、パラベンフリー。

We are feel good inc

赤ちゃんから大人までの人に使える無香料、ウォータープルーフの日焼け止め。肌荒れしやすい敏感肌の人におススメです。

保存料、パラベンや、環境に悪いとされている紫外線吸収剤のオキシベンゾンやオキシノキサートも不使用。

Little urchin natural sunscreen

主成分が紫外線吸収剤ではなく、お肌に優しい紫外線散乱剤(Zinc Oxide)を使っていてお肌にも安全。

塗った時に白く見えやすいのが難点ですが、紫外線吸収剤でかぶれてしまう人はこちらがおすすめです。

また、紫外線吸収剤のように海の底にたまりにくいので、環境にも良い製品です。

正しい日焼け止めの塗り方

日焼け止めを塗っても間違った塗り方では効果を十分に発揮しません。正しい塗り方は、

たっぷり量を塗る

成人の日焼け止めの量の目安は部位ごとにティースプーン1杯。小さい子供や小学生なら半分~8割くらいです。

外出する20分前に塗る

塗ってから20分ほどで日焼け止めが肌に密着します。

2時間ごとに塗りなおす

他にも泳いだり汗をかいたあとは塗り直しましょう。

帽子

帽子も紫外線からお肌を守るのに重要です。

つばが大きめのものや、後ろに日よけが付いているものをえらぶと背中が空いたワンピースなどを着ている子供でも安心です。

キャップはつばが前しかついていないので、外で長時間遊ぶ場合はあまりお勧めしません。

学校のルール

オーストラリアでは、子供の紫外線対策のために学校でもルールが設けられています。

その一つが、No hat, No play.(帽子をかぶらないと外で遊べない)。

特に春夏の日差しが強い時期では、帽子を持って来ていない子供は休み時間などに外で遊べません。

日陰の下にいるように指導されます。

先生たちも帽子を必ず持ってくるように何度も呼びかけます。

そして保育園では先生たちが何時に日焼け止めを塗ったか記録してくれます。

小学生になると先生は日焼け止めを塗ってはくれなくなるので、特に野外の行事があるときは家で日焼け止めを塗ってくるように言われます。

サンスマートプログラム

オーストラリアではSlip,Slop, Slap ,Seek,Slideというスローガンのもと、紫外線対策で皮膚がんを予防するように教育されます。

意味は以下の通り。

・Slip 袖のある衣服で肌をできるだけ隠そう

・Slop 日焼け止めを使おう

・Slap つばの広い帽子をかぶろう

・Seek  日陰を探そう

・Slide サングラスをかけよう

すべて気をつけることで紫外線からできるだけ肌を守ることができます。

まとめ

紫外線がとても強いオーストラリア。

油断していると首の後ろなど、日焼け止めを塗り忘れたところがが日焼けしたり、短時間の外出だと思って日焼け止めを塗らないと日本にいる時よりも日焼けします。

またその日焼けがやけどのようにヒリヒリしたり皮がむけてしまうことがあるので注意が必要です。

紫外線対策をしっかりしてオーストラリアならではのきれいなビーチやスポーツ、キャンプなどのアウトドアを思い切り楽しみましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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