オーストラリアの保育園や幼稚園は何歳から入れる?産まれてから学校に入るまでの子供の教育事情

オーストラリア情報

オーストラリアで子育てをしている方はチャイルドケア(保育園)、プリスクール、キンディなど聞いたことがあると思いますが、日本とは子供の預け事情が少し違います。

この記事では、オーストラリアで就学前のお子さんを持つ方向けに、こちらの保育園や幼稚園は何歳から入って何歳から学校に行くのか、学校は何月に入学なのかなど、入れる年齢、入園に必要な手続きなどをまとめました。

オーストラリアで未就学児のお子さんを育てている方は是非読んでみて下さい。

オーストラリアの保育園は何歳から?

オーストラリアの保育園は、チャイルドケア、デイケア、ロングデイケアなどと呼ばれています。

年齢は日本より少し早く生後6週間から預けられるところが多く、キンディに入学する前の年まで入ることができます。

幼稚園(プリスクール)は3歳から入ることができ、3歳を過ぎると子供をプリスクールに入れる家庭も出てきて、都合に合わせて週2でプリスクール、週2で保育園ということもできます。

プリスクールは学校に行く準備期間のような感じなので、おむつが取れている子、お昼寝しなくなった子達が通い始めます。

チャイルドケア、プリスクール、キンディの違いとは?

チャイルドケア、プリスクール、キンディと3つあってややこしいですね!

それぞれの施設の役割や過ごし方などの違いを説明します。

チャイルドケア(保育園)

チャイルドケアは日本でいう保育園の役割で、ロングデイケアやデイケアともよばれています。

仕事をしている両親のために子供を預かる施設で、預かり時間は一番長く、大体のチャイルドケアが7時台からオープンし5時から6時頃まで開いています。

オーストラリアでは子供が小さいうちから仕事復帰する女性がとても多いので、赤ちゃんのうちから保育園の需要はとても高いです。

そのため、人気の園では定員オーバーでウェイティングリストに名前を載せておいて、空きが出たら入ることもあります。

優先順位は両親とも仕事をしている家庭なので、仕事をしている方が入りやすくなりますが、空きがある園では比較的簡単に入れます。

私が住んでいるシドニー北部では、チャイルドケア探しは少し大変です。

空きが少ない、または人気な曜日は空きが無い園がたくさんあるので、都市部に住んでいる人は早めに保育園探しをすることをおすすめします。

預ける日は日本のように週5で通うのではなく、親の仕事の都合に合わせて預けたい曜日だけ預けることができ、週1や週2から預けられるところも多く、送迎の時間も営業時間内であれば自由です。

給食が出るのでお弁当の用意もいりません。

そして朝早く来た子供には朝食の支給もあります。

食事は他にも、モーニングティー(10時頃)やアフタヌーンティー(3時頃)、レイトスナック(5時頃)を園によっては出してくれるのでお迎えが遅くなっても子供がお腹を空かせることはありません。

給食の内容は日本のように毎日変わるのではなく、曜日によってメニューが変わり基本的に5種類のメニューのルーティーン、季節によってメニューの変更などがあります。

子供の日中の活動はお絵かきや外遊び、室内遊び、たまに近所のプレイグラウンドなどに連れて行ってくれる園やクッキングなどのアクティビティをする園もあります。

おむつも支給してくれるところが多く、荷物は基本的に着替えと水筒のみ

入園児にシーツとブランケットを持って行きますが、お昼寝の時は簡易マットレスが支給されるので日本のように布団を持参することは無く、持ち物はとても楽!

ただ、何時に送り迎えをしても大丈夫なのですが、お迎え時間を1分でも過ぎると追加料金がかかるので注意が必要です。

最近ではチャイルドケア用のアプリがある園がほとんどで、仕事中に子供が何をしているか、クラスの様子を写真で確認することができます。

日本の保育園との違いは、個性を尊重し、みんなが一斉に同じことをしなくてもいいということ。

みんなでする工作などの活動もありますが、お絵かきをする子、パズルをする子、粘土をする子など、自分でやりたいことを選べる傾向があります。

そしてもう一つは室内は基本土足ということ。赤ちゃんの部屋も土足の園も多いので、ハイハイをしている子の横で靴を履いて走り回っている子がいることも多々あります。

ただ清掃は行き届いているのか、子供の膝や手が真っ黒、なんてことは今までにありませんでした。

プリスクール(幼稚園)

プリスクールは幼稚園のような位置付けなので、保育時間は短くなり朝9時から3時くらいの園が多いようです。

上の子が小学生の場合、お迎えの時間がかぶってしまうこともあるので、プリスクールは3時半までのお迎えで大丈夫な場合もあります。

チャイルドケアとの大きな違いは、お弁当とモーニングティーを持参するということと、お昼寝の時間が無いこと。

また、チャイルドケアは親が仕事中に預けるためにあるので、夏休みや冬休みなどのスクールホリデイ期間中も開いていますが、プリスクールは学校のスクールホリデイ中は閉園になります。

学童などの放課後に預ける施設が無いところも多いので、親は仕事の時間調整をしなければいけない場合も。

そしてキンディに行く準備として、プリスクールでは数字やアルファベットも教わります。

小さい時はにチャイルドケアに預け、3歳を過ぎた頃からプリスクールとチャイルドケアを併用する家庭が多いですが、最近ではチャイルドケアでもプリスクールプログラムと言って、数字やアルファベットを教えてくれる園もあり、我が家のように仕事が多忙な家庭はキンディまでチャイルドケアのみを利用したりもします。

キンディ、プレップ

小学1年生、Year1の前の年に行くキンディからは義務教育が始まります。シドニーではキンディと呼び、メルボルンや他の都市ではプレップと呼ばれ、学校の年度は2月から1学期(Term1)が始まります。

ここで日本と大きく違うところは、誕生月によってはキンディに行かせる年齢を1年ずらすことができるということ。

これは親が子供の発達を見て自由に決めることができます。

シドニーがあるニューサウスウェールズ州では、その年の7月31日までに5歳になる子供が入学可能ですが、例えば7月生まれの子ではクラスの中でも一番年下のグループになるので、もう一年待って6歳になる年にキンディに入学させることが可能です。

なので、キンディには4歳半以降の子供からほぼ6歳になる子供まで、日本と比べると幅広い年齢になります。

また、キンディは小学校と同じ施設にあり、同じ制服を着て通います。日本では1年生からが小学生ですが、オーストラリアではキンディやプレップが小学校0年生のような感じです。

持ち物はなんとお弁当、モーニングティ、水筒のみ。

教科書や文房具は一切いりません!

制服を着る以外はプリスクールとほぼ一緒です。

キンディは学校なので、アフタースクールケアという学童がある学校も多く、申し込めば学校が終わる3時から6時くらいまでの間に子供を預かってくれます。

ただし子供が多い地域では早めに予約をしないと入れないこともあるので、仕事が忙しい方は早めの予約をおすすめします。

まとめ

オーストラリアでは共働きの家庭が多いので、子供を早くからチャイルドケアに入れる家庭が多いです。

何歳から保育園に入れるかは核家族か、おじいちゃんやおばあちゃんに頼れるかによって違いますが、オーストラリアでは子供は3歳までは保育園などには行かず家で育てるという家庭は少ないように感じます。

オーストラリアの保育園や学校を利用して感じたのは、「親が楽」ということです。

お遊戯会や運動会などの土日の行事や役員、PTAなど無いので、来年は自分が役員になるかも、というような不安はありません。

その代わり平日に学校行事をする場合もあり、その場合は行っても行かなくてもOK。

少しおおらか(適当)な部分はありますが、子供ものびのびと育ちそうな環境です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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