シドニーは程よい都会と自然が混ざり合って、気候も人も穏やか。子育てもしやすい街で移住者も年々増加しています。
ただ一つ問題点は家賃や物価がとても高いこと。
留学生やワーホリ、移民の人達が爆発的に増え、需要が高まったことも要因の一つとなっていて、ニュースでも家賃高騰と物価の高騰が度々取り上げられています。
この記事ではシドニーに家族で住んだ場合の家賃相場や日本人が多い地域での家賃、比較的家賃が安い地域や家賃を抑えるポイントを紹介します。
日本から家族で移住を考えている人や、オーストラリアの他の州から引っ越す予定の人は是非参考にしてみて下さい。
シドニーの家賃高騰が止まらない
コロナのロックダウン空けあたりから、シドニーの家賃は毎年上がり続けています。
シドニーの賃貸に住んでいるほとんどの人がここ2,3年毎年家賃の値上げを経験しています。
家賃の上がり具合は2024年の平均は13.6%。または一週間に90ドル(約9000円)の値上がり!
一か月で約3万6千円も多く払うことになります。
我が家は2023年に週20ドルの値上げ、2024年にさらに30ドルの値上げをされましたがこれくらいはかなり良心的です。
私の周りの人では週に100ドル以上値上げされた人も少なくありません。
オーナーは大体3か月前くらいには家賃の値上げを知らせるので、家賃が上がるタイミングで引っ越す人も少なくありません。
シドニーの2ベッドルームの家賃の相場
シドニーに2ベッドルームを借りると平均で週745ドルかかります。月に換算すると約3180ドル(31万8千円)ほどかかります。
我が家はシドニーの北側、古いアパートで電車が通っていない地域で週に580ドル。
電車が通っていて新しい建物、ショッピングセンターなどが近いと家賃は上がります。
シドニーで家族が住みやすい地域
シドニーの中心部はどこも比較的住みやすいですが、ワーホリや学生に住みやすい、楽しい街と子育て世帯の家族が住みやすい地域は違います。
日本人家族に人気な地域はハーバーブリッジを超えたシドニー北部です。
今回はシドニー北部で人気の地域の街の特徴と2ベッドルームの家賃相場を紹介します。
Artarmon(アーターモン)
Chatswood(チャッツウッド)とSt Leonards(セントレナーズ)の間にある日本人が多い地域です。電車も通っていて、駅前にはラッキーマートという日本食スーパーや日本食レストランがあります。
チャッツウッドのような大きな町ではないので地元の人が多く静かです。現地の学校にも日本人がたくさんいるのでママ友を作ったり、子供に日本人のお友達を作りたい方にもおすすめ。
家賃相場は650~800ドルほど。
Chatswood(チャッツウッド)
チャッツウッドは駐在の方の家族が多く住んでいます。電車も2方向通っていてとても便利。
ウェストフィールドやチャッツウッドチェイスなどの大きなショッピングモールがあるので徒歩でお買い物に行きたい人、車の運転をしない人にはとてもおすすめです。
イベントも多々やっているので賑やかで楽しい街が好きな人はチャッツウッドがおすすめ。
高層マンションもあるチャッツウッドの家賃相場は650ドルから1300ドルと幅広くなっています。
St Leonards(セントレナーズ)
こちらも駐在の人が多い地域です。現地の学校も日本人が多いようです。
シティまでのアクセスも良く、おいしいレストランがたくさんある街Crows nest(クロウズネスト)もすぐ隣です。
最近新しいマンションがどんどん建っていてどんどん便利になりつつある街です。
新しい物件が多いセントレナーズの家賃相場は900ドルから1700ドルとお高め。きれいな高層マンションに住みたい方にはおすすめです。
Willoughby(ウィロビー)
チャッツウッドの隣のサバーブ、ウィロビーには日本語教育をしているこのみ幼稚園があり、日本人に人気のエリアです。お買い物にはチャッツウッドが近く、チャッツウッドよりは住宅街がメインの地域なので落ち着いた雰囲気です。
このみ幼稚園は予約の待ちがかなり長いことで知られているので、日本の幼稚園に入れたい方はかなり前もって予約しておくことが必要です。
ウィロビーの家賃相場は650~1200ドルほど。
3ベッドルーム以上の一軒家の賃貸も多く、家賃は1200ドルからあるので、チャッツウッドやセントレナーズと比べると割安です。
Neutral Bay(ニュートラルベイ)
閑静な住宅街のニュートラルベイもたくさんの日本食レストランがあり、日本人が多い地域です。
電車は通っていませんがバスで簡単にシティまでアクセスでき、車ではチャッツウッドまで10分ほど。
フェリーも通っていてオペラハウスがあるサーキュラーキーまでは15分程で到着します。
程よく便利でうるさすぎないバランスのとれた街です。
新築は少なめですが家賃相場は550~1000ドルほど。2ベッドルームの一軒家でも1000ドルほどだったので穴場スポットかもしれません。
North Bridge(ノースブリッジ)
大きな日本食スーパー「東京マート」があるノースブリッジも日本人が住みやすいエリアです。
東京マートの周りにはウールワースなどのスーパーもあるので、お買い物が一か所で住むのも便利なポイントです。ニュートラルベイと同様、シティやチャッツウッドへのアクセスも良好。
電車は通っていません。
家賃相場は600から1000ドルほどでニュートラルベイと似た印象。
家賃を抑えるポイント
シドニーで家賃を安く抑えるポイントは以下の通り。
駅が無い地域
電車が通っていない地域の方が家賃は安い傾向にあります。
我が家は電車は通っていませんがバス停の目の前なので、雨の日にベビーカーに子供を乗せて出かけるのにかなり役立っています。
運転ができる人は公共交通機関を使わなくても移動できるので心配ありませんね。
レンガ造りの建物
レンガ造りの物件は古い建物が多く、家賃は安めです。難点は古い建物の場合、お湯を出すのにタンクを使っているので、タンクのお湯を使い切ってしまう前にシャワーを終えないといけないことです。
一度お湯が終わると10分から15分くらいは家のお湯が使えなくなりますが、慣れれば冬以外は大丈夫です。
古い物件は新しい物件に比べて部屋が広めの傾向があるので家族で住むにはメリットもあります。
メルボルンなど他州への移住もあり?
家賃や家を買うときの利息がとんでもなく高いシドニー。
給料も高いので独身ならやっていけますが、子供がいる家庭だと楽な生活ができないこともあります。
旦那さんの実家が他の州にある人や、安い家賃を求めてオーストラリアの他の州に移住する家族もチラホラ出てきています。
メルボルンはオーストラリア第二の都市であるにもかかわらず、家賃は比較的安く家賃相場の平均はブリスベンやパースよりも安くなっています。
親がたくさん働いて給料が増えるとタックスも高くなり、保育園の補助金の額も少なくなるので、生活が一向に良くならないのでシドニーから比較的近いメルボルンや、日本から少し近いブリスベンが日本人が比較的多く移住しているようです。
まとめ
シドニーに家族で住むと決まったら家賃や住みやすい地域は把握しておきたいですね。
想像よりかなりアジア人が多いシドニーなので、日本人は少なくても街がアジアっぽい地域はたくさんあります。
年々家賃相場が上がっているシドニーですが、とても子育てしやすく仕事さえあれば家族で移住するにはおススメの地域です。
これから引っ越しや移住を考えている方のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。