オーストラリアで初めて出産する方、日本とは違う制度(しかも英語)に少し戸惑いませんか?
オーストラリアで出産した子供は、期限内に手続きを済ませ国籍を取得することが重要です。
この記事ではオーストラリアで出産した人のために出産後の手続きについてまとめています。
特に子供に日本国籍を与えたい方は期限を過ぎると日本国籍が取れなくなってしまうので、産後の忙しさで忘れてしまわないように気をつけましょう。
オーストラリアで産まれた子供の国籍は?
オーストラリアで出産した場合、両親のどちらかがオーストラリア国籍または永住権を持っていれば子供は自動的にオーストラリア国籍になります。
両親ともに日本人でオーストラリアの永住権を持っていれば、子供はオーストラリア国籍は取得できますが、日本国籍は申請しないと取得できません。
また、両親ともにオーストラリアの永住権保持者であっても、里帰り出産などで日本で子供が産まれた場合は出生時にオーストラリア国籍は取得できないようです。
オーストラリアで出産された方で子供に2つの国籍を与えたい場合は、先にオーストラリア国籍を取得し、その後日本領事館で出生証明書を申請し、戸籍に子供の名前を登録する必要があります。
日本で出産した場合は出産後14日以内に出生届を提出する必要がありますが、海外で出産した場合は3か月以内の提出なので少し余裕があります。
ただ、オーストラリアの出生証明書の取得に時間が掛かる場合があったり、日本領事館で必要書類不足などで2度手間になることもあるので早めの行動をおすすめします。
私の場合は第一子の時にオーストラリアの出生証明書(Birth Certificate)の手違いで4週間かかり、日本領事館での手続きは第一子、第二子ともに書類の不備で二度手間になり時間がかかってしまいました。
日本領事館での書類不足の話はたまに他のお母さんからも聞くので、忘れてしまう人も多いようです。
必要な書類は全て完璧にそろえてから行きましょう。
オーストラリアの出産後の手続き
オーストラリアで出産したあとは、日本と同様出生の手続きをする必要があります。
違うところは、オーストラリアは戸籍謄本が無く、出生証明書の申請をして取得します。
日本のように世帯主は無く、子供の名前と父親、母親の名前が記載されています。
出生証明書は保育園に入るときやパスポート申請などいろいろな場面で使うので、取得したら大切に保管しておきましょう。
オーストラリアの出生証明書の申請
オーストラリアの出生証明書の申請はオンラインでできます。
数年前は紙の申請用紙でしたが、オンラインの方が早いそうです。
日本人の国籍を取得する予定の人が絶対に忘れないでほしいのが、出生証明書を2枚申請することです。
日本領事館で戸籍の登録をするときに、出生証明書の原本の提出が必要で、その原本は返してもらえません。
オンラインで申請するときに、枚数を2にしてください。
日本の出生届の提出
オーストラリアのBirth certificateが届いたら、日本領事館で出生届を提出します。
両親のパスポートや戸籍謄本、自分のビザを証明する書類(VEVOというサイトで自分のパスポートナンバーを入れると今のビザのコンディションが見れます)など、必要なものを揃えて行きましょう。
戸籍謄本は日本の家族から送ってもらうことになるので、早めに頼んでおきましょう。
また、日本で婚姻届けを出していない人は婚姻届が無いままだと父親の戸籍登録はできません。
私はディファクトビザの事実婚なので、子供は「非嫡出子(ひちゃくしゅつじ」となり、日本では法律上は父親との親子関係は無いものとされます。
この場合旦那は外国人なので日本の戸籍には入れず、私を世帯主とした戸籍が作られます。
戸籍を作るための申請書がややこしいので、自分の状況に合った書き方を領事館で教わりましょう。
子供を婚外子扱いにしたくない場合、先に婚姻届けを提出する必要があります。
我が家の場合は日本では子供は婚外子扱いですが、今のところ困ったことはありません。
オーストラリアの政府からの補助金の申請
子供がいる家庭はCentrelink(センターリンク)という機関から収入に応じて子供手当のような補助金をもらうことができます。
Family tax benefit A、B,ベイビーアップフロントペイメントというものがありオンラインで申請できます。
この時にBirth certificateが必要ですが日本の戸籍謄本などはいりません。
まとめ
オーストラリアで出産すると子供の国籍の手続きが日本よりも多くなります。
でも2つの国籍を与えられることは子供にとって大きな財産となりますね。
日本国籍を取得したとしても22歳になったら自分でどちらかの国籍を選択しなくてはいけませんが、もしお子さんが2つの国籍を持てたら将来の選択肢が広がっていいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。