ワーキングホリデーでの出稼ぎがテレビで報道される一方で、ネット検索するとワーホリは楽しくない、やめた方がいいなどネガティブな情報も入ってきます。
ワーキングホリデーからオーストラリアに来て10年、仕事で日本人のワーホリの人と働いたり関わることの多い私が記事を書いてみました。
ワーホリに行くか行かないか迷っている人、実際にワーホリに来たけど楽しくない、こんなはずじゃなかったと感じている人の助けになれば幸いです。
ワーホリは楽しくないからやめた方がいい?
ワーホリと検索すると、そこそこ上の方に楽しくないというキーワードが出てきます。
他にも、「ワーホリ やめとけ」、や「ワーホリ 人生終わった」などネガティブなワードも出てくるので、ワーホリに行きたいと思っている人は不安になりますよね。
ワーホリは楽しくないからやめた方がいい?の問いについてですが、私の経験からはとても楽しかったということと、周のワーホリさん達も楽しんでいる人が圧倒的に多いです。
ただもちろん楽しいだけでは無く、日本では経験しないような厳しさもたくさん体験します。
辛さから泣くこともあります。
それでも私はやめた方がいいというよりは、迷っているならやってみた方が絶対にいいと言いたいです。
ワーホリが楽しくないと言われる理由
ワーホリに来たら外国人の友達をたくさん作って国際交流、高い給料でガンガン稼いで国内や近隣の国を旅行しまくるリア充ライフ!
と思ってきたのにこんなはずじゃなかった。と思っている人もいるのではないでしょうか?
ワーホリが楽しくないと言われる理由はいくつかあります。
ワーホリに来たのに英語力が伸びない
英語が喋れるようになりたくてワーキングホリデーに挑戦する人は多いはず。
でも英語力が伸びないと悩む人がとても多いのも現実。
特にシドニーやゴールドコーストなどの日本人に人気の都市は日本人との出会いも多いので、気づいたらいつも日本人とつるんでいる、という人が多く、そのため語学学校と仕事で使うボキャブラリー以外の英語が中々伸びません。
そのまま過ごすと、1年海外に住んだら英語がペラペラ、という夢は打ち砕かれます。
それでも十分楽しいですが、英語力を伸ばすために来たのに何も行動しない自分に自己嫌悪、本来期待していた楽しみ方とちょっと違ってがっかりする人もいるのではないでしょうか。
そして日本に帰った時に周りの人達に絶対聞かれるであろう、「英語喋れるようになった?」の質問は想像するだけでつらい。
ワーホリに来たのに外国人の友達ができない
ワーホリの国の現地の文化を知ったり、その他の海外の人達との交流がワーホリの醍醐味だったりします。
ただ英語力ゼロでワーホリに来ると外国人と何を話していいかわからず、その結果日本人がたくさんいる場所に行き、日本人コミュニティに所属し、周りには日本人ばかりという状態ができあがります。
一度日本人だらけの環境に身を置いてしまうと、そこに日本語が話せない外国人が入れるわけもなく、海外にいながら日本語環境で生活することになります。
英語力が無い状態で外国人のコミュニティに入ったり、外国人オーナーのローカルの仕事を探すのにも気が引ける、となると外国人の友達はできないのです。
ワーホリでの目標が無い
海外に住んだら何か変わるかも。と思っている人は具体的な目標が無いのでワーホリのためのゴールがありません。
日本でガツガツ働いていた時よりもはるかに時間はある、そしてその時間を日本人の友達と遊んだり、オウンルームのシェアハウスで携帯を見てまったり過ごしたり。
そして、何で来たんだっけ?となりがちです。
そのうち帰国後の就活のことを考え始め、「あれ?人生終わったかも」と感じる人もいるのだと思います。
ワーホリで辛い気持ちになったときの乗り越え方
ワーホリ中につらい気持ちになる人の多くは、自信が無い、または自信喪失してしまった人に多いです。
・ビザが残り少ししか残っていないのに未だに英語が上達しない
・友達を作れなくて孤独
・仕事が見つからず生活が苦しい
・スキルを活かそうと思って海外に来たのに失敗ばかり
・簡単な仕事をしているはずなのに英語力の無さからミスばかり
・ワーホリで得られたものが無く帰国後が不安
など、海外でしか経験しない壁にぶつかっている人が辛い気持ちになっている場合が多いです。
そんな辛い気持ちを乗り越え方を紹介します。
ワーホリは人と比べるものではない
綺麗なビーチ沿いのおしゃれなカフェ、旅行やキャンプ、パーティーの写真や友達とワイワイバーベキューなど、ワーホリさんのSNSはキラキラ楽しそうな写真がいっぱい。
それに比べて自分は地味で質素な生活。などと思ってしまったり、身近な友達が流ちょうに外国人と話せているのを見ると悔しかったり。
またはワーホリ中にたくさん勉強して資格を取ったり、IELTSやTOEICなどに挑戦してスキルアップを目指す人もかっこいいですよね。
そんな周りの人達が素敵に見えることもあります。
でも、ワーホリの過ごし方は本当に十人十色。
自分が楽しければそれでよしです。
仮に失敗した、楽しくなかったと思ったとしてもそれは全て後で人に話せるネタになります。
どんなワーホリも正解
英語が喋れるようになって、旅行して、世界各地から来た友達がいっぱい、新しいスキルを身に着け充実した毎日、など一般的な理想のワーホリのデフォルトにはまらなくてもOK!
自分が一番充実して楽しい、幸せと思える生活を探しに行く旅でもいいし、日本のハードな仕事から離れてしがらみのない外国で、適度にバイトしながらのんびりと暮らすのもありです。
終わった後に、楽しくなかったと思っても、行かなければ一生それに気づくことはなかったので、自分の好き、嫌いを知るいい機会になったのではないでしょうか?
ワーキングホリデーに行くことは、一般的な大多数の人の人生から少し外れますが、仕事を辞めて、ビザをとって、お金を貯めて色々準備しただけでもすごくないですか?
一人で友達も家族もいない、言葉もわからない外国に一歩足を踏み入れるのって、誰でもできることではありません。
それが出来ただけでもあなたはすごい!
と自分を褒めてあげてください。
日本にいる家族や友達との交流
どうしても辛い時、日本にいる本当に心を開ける大切な友達や家族に電話するのもストレス発散になります。
心を開ける大切な人という点が重要で、「ワーホリ失敗だね」など、頑張っているあなたに対してネガティブな言葉をかけるような相手では逆にストレスが溜まってしまいます。
海外に住むと、今までなんとなく関わってきた人との繋がりが薄くなる分、離れていても連絡を取りたいか、自分が辛い時に寄り添ってくれる人か、一時帰国した時にまた会いたいと思えるかなど見えてくる部分があるので人間関係がすっきり清算されるところも一度海外に住んでみることの大きなメリットです。
楽しくなかったら途中で帰ってもOK?
ワーホリに来たけど楽しくなかった、精神的に病んでしまった、など海外に来てみたはいいものの、理想と現実のギャップに苦しんでいる人は少なくありません。
中にはうつ状態になってしまうことも。
そんな時は日本に帰っても全く問題ありません!
日本では「辛いことも最後までやり遂げるべき」「大変なことを頑張ってこそ達成感が得られる」など、我慢の上で感じる達成感はすばらしいと教育されがちですが、そんなことはしなくて大丈夫。
途中帰国は逃げではなくてただの方向転換です。
どんなことがあってもいいように、帰りの航空チケットのお金だけは残しておきましょう。
まとめ
実際にワーホリに来て、ずっと楽しい思いをしている人よりも、辛いことを経験する人の方が多いです。
色々なワーホリの形がありますが、正解はワーホリに来た人の数だけあるので、海外にきてうまくいかないことだらけの人も、後の成功の種をまいているだけです。
人生のどこかで伏線回収するときがやってくるので今は自分が幸せと思う方向に進んで行ってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。