※当記事は広告が含まれます。
名前は聞いたことがあるけどよくわからない、オーストラリアのパースという街。
ワーホリで1年住んでみた私が街の住みやすさを体験談をもとに紹介します。
パースはオーストラリアで第4の都市。
そう聞くと人口が多そうですが、実際は日本と比べると人口が少なく、特に日本人はシドニーなどの大都市と比べると大幅に少ないので、英語を学ぶのにはおすすめな街です。
日本人が少ないと不安な気持ちもあるかもしれませんが、そこは大丈夫。
必ず日本人には出会えますし、外国人の友達も作りやすく、パースは英語を上達したい日本人がワーホリするのにちょうどいい街と言えます。
実際にパースでのワーホリ中に私が仲良くなった人たちは、ほとんど外国から来たワーホリの人達。
国際交流がとても楽しかったのを覚えています。
ワーホリや留学の都市選びに迷っている方は是非参考にしてみてください。
日本からパースへの行き方
パースへの行き方は最短で飛行機で約10時間。成田からパースまでANAで直行便が出ています。
ネットで検索すると日本からの直行便は出ていないとありますが、コロナでストップしていたのが再開されています。
直行便を探している人は、ANA のページに直接行って検索すると出てきます。
ただ直行便は少し料金が高め。
その他の航空会社は乗り換えあり(香港、マレーシア、シンガポールなど)で14時間ほどが多く、中には2回乗り換えで24時間ほどかかる便もあります。
チケットを買う際は所要時間に注意しましょう。
ちなみに私はジェットスターでチケットを買い、メルボルン乗り換えで23時間かかりました。
真冬のメルボルンの空港に夜中~朝方まで7時間を過ごしたことは忘れません。
オーストラリアのパースは英語を習得しやすい街
パースはシドニーと比べると日本人の割合はかなり少なめで、英語環境には最適です。
パース全体の人口が214万人(2024年時点)で日本人の人口は7600人ほど。
シドニーは人口512万で日本人が29000人ほど住んでいるので、パースの方が人口も日本人の割合も少ないと言えます。
語学学校ではクラスに日本人は私だけ、シェアハウスもほぼ外国人。
そうなると友達はほぼ外国人となります。
シドニーには日本人やその他のアジア人が多いので、想像するオーストラリアの雰囲気とは違う感じがしましたが、パースの方が日本人が想像する「オーストラリア」に近い感じがします。
パースの語学学校の様子
私が行っていたパースの語学学校はシティにあるP.I.C.E という学校でした。
1クラス20人程度でクラスは日本人は私だけ、初心者クラスだったのでアジア人は多め。
他のクラスには日本人は2~3人、もう少しレベルが上のクラスには大学生が5~6人くらい在籍していました。
年齢層は10代降半から40代くらいまで幅広く、国籍はブラジル、中国、ヨーロッパが多い印象でしたが学校によっても差があるようです。
学校によっては放課後の決まった曜日にアクティビティの時間を設けているところもあり、放課後に暇を持て余している人は申し込んでみるのもおすすめです。
アクティビティの内容は市内観光やスポーツなど、他の学生との交流を深められるようなものです。
授業は大体午後2時半には終わり、週に一度は午前中のみの授業でした。
日本で社会人だった人にとってはかなりゆったりした一日になります。
午後はたっぷり時間を使えましたが、仕事をしていないと時間だけがあってお金が無い状態になるので、土日や仕事、平日の放課後に仕事をするのもおすすめです。
パースで人気の語学学校はこちら
シティにある大きな学校。
ビーチの近くで学べる
・PICE(パースインターナショナルカレッジオブイングリッシュ)
シティにある比較的少人数クラスの学校
パースで一番安い語学学校
パースで日本食は食べれる?
日本人が少なめのパースでも日本食は食べられます。
日本食レストランはシティにいくつかあり、中には日本人オーナでない日本食レストラン、「なんちゃって日本食」のお店もありますが、日本人経営のお店は大体味も安定しています。
シティの中心部には小さいですが日本食材が売っているスーパーも。
そしてシティから少し離れたMorley(モーリー)というところには、日本食材も売っている巨大アジアンマーケットがあり、オーストラリアのスーパーで手に入らない野菜も買えます。
モーリー以外では、スビアコという地域にもフジマートという日本食スーパーがあり、どちらもシティから電車かバスを使って行ける場所にあります。
また、日本の食材がメインではないアジアンスーパーはシティにいくつかあり、お店によっては日本のカレー粉やふりかけなど、人気商品をいているところもあります。
醤油や味噌、海苔やお米などは大手スーパーのウールワースやコールスで手に入ります。
パースの日系美容室は?
結構気になるのが美容室事情。
日本人の方は2~3か月に一度くらいは美容室に行く方が多いので、1年美容室に行かないのはきついですね!
パースにも日本人の美容師さんがいる美容室があるので安心してください。
オーストラリアの日系美容室のほとんどが、日本で経験を積んだ美容師さんが働いているので皆さん日本の髪型を作るのに慣れています。
ただ、お値段は日本の平均よりは高めのところが多いので、費用が気になる方は渡航前に髪を切ること、頻繁に切らなくてはいけない髪型を避けることをおすすめします。
逆に、日本の職場などで髪色の制限があった方などはオーストラリアに来てバレイヤージュやハイライトなど、日本でできないカラーを思いっきり楽しんでいる方も多くいます。
ワーホリ前の髪色を迷っている方はこちらの記事を読んでみて下さい。
パースの街中の様子
写真はパースの中心部ですが、写真だけ見ると結構都会ですよね。
初めてシティに着いたときは、え???となりました。
パースに着いた時にまず目に入ってきたのは郵便局か図書館などの建物とカフェが数件。
お昼の時間帯でも人はまばら。
写真はシティのほんの一部、ビルは銀行のオフィスやその他大企業のオフィスです。
ルミネのような大きなファッションビルはありません。
パースはオーストラリア第4の都市と聞いていたので、福岡や名古屋みたいな感じと勝手に思っていましたが、日本の大都市と比べると建物やお店の数は格段に少なく、スッキリした街並みです。
一見何もないように見えますがシティを散策してみると、Myer やDavid Jonesなどオーストラリアの大手デパート、路面店の服屋さんやレストラン、薬局などはいくつかあり、生活に必要なものは大体揃いました。
最近ではユニクロもオープンしています。
街の規模は小さいですがすっきり洗練された雰囲気で清掃も行き届いていて、これから発展していく新しい街という感じです。
日曜日はお店が閉まる
日曜日の街中は閉まっているお店や4時くらいに閉店してしまうお店が多くあります。
美容院も日曜休みのお店が多く、日本なら稼ぎ時である日曜日も街中はとても静かです。
日曜日に働くと雇用主は通常の倍の時給を払わないといけないのでお店を閉めているところが多いようです(オーストラリアでは、土日、祝日は時給が割増しで支払われる法律があります)。
それでもアジア系レストランや、スーパーなどの生活必需品のお店は開いていますが、閉店時間が4時か5時くらいなので、日曜日に出かけるときは営業時間をチェックしてから行くことをおすすめします。
人口密度が少ない
パースは人混みが苦手な人にはとても快適で日本のような通勤ラッシュとは無縁です。
それでも大きなイベントがあるときは、パースにこんなに人がいたの!?と思うほどの人だかり。
パース中の人達が一か所に集結したような感じになります。
そして周りに人が少ない分、夜道は注意が必要です。
一見安全ですが、夜は一人で出歩かない方がいいといろんな人から言われました。
夜の公園やパブが多いノースブリッジは時々少し危なそうな人も見かけるので、そのような人を見かけたら近づかないようにしましょう。
パースの家賃相場やシェアハウスの様子は?
パースの家賃はシドニーと比べると安く、生活費を抑えたい方にもおすすめな都市です。
そしてシドニーのシェアハウスと比べると新しめの物件が多め。
シェアハウスはガムツリー(gumtree)というオーストラリアのアプリや、Flatmate finderというサイトから、パースで住みたい地域名を入力するとそのエリアのシェアハウスが出てきます。
シェアルームも多く、家賃を安くしたい方、日本人以外のシェアメイトを探している人にはおすすめ。
シェアハウスの家賃の相場は、2024年のの情報ではシェアルームで250ドルくらい、オウンルームで300~350ドルくらいです。
日本語でやり取りをしたい場合はパース シェアハウスで検索すると募集している人たちの掲示板が見られます。
私は3件ほどシェアハウスに住みましたが、いろんな国籍の人が混ざっていることも多く、国際交流には最適でした。
また、シェアハウスのマスター(家の持ち主ではなく家を貸す人)が日本人だったりすると、シェアメイトに日本人が少しいることが多く、そうでない場合は日本人が自分だけということが多いです。
シェアハウスは人の出入りが多いので、最高なメンバーのときもあれば、全く合わないこともあるので全てはは運とタイミング。
私の経験ではいい人の方が圧倒的に多く、8割はいい人、1割微妙、1割変な人、という感じです。3件ほど住んだ家は全てシェアルームでしたが物を盗まれたことはなく、大きな問題はありませんでした。
パースの物価は高い?
パースはシドニーと比べると家賃が安いですが、どこの土地とも離れているので輸送費がかかり、物価に関してはシドニーとあまり変わらない印象です。
そして大体のものが日本より高い!外でパンや飲み物を買うとすぐに10ドルを超えます。
1000円あればちょっといいランチが食べられる日本と比べるととても高いですね!
それでも払わなくていい料金もたくさんあります。
光熱費や水道、ガス、年金、国民健康保険、住民税など。
日本で一人暮らしをしていた私は毎月のいろんな支払いに苦しめられ、その上カード地獄に陥っていたので、オーストラリアの家賃、携帯、食費がまかなえれば生きていける暮らしの方が楽でした。
それでも外食やテイクアウェイ、ファーストフードでも安くは無いので仕事をしていないうちは一人でいる時は自炊することをお勧めします。
食材も日本のものはかなり高いですが、現地のスーパーで安い食材を探せば食費は抑えられます。
ワーホリに来る人は慣れない環境で、料理しにくいシェアハウスなどの環境から体調不良になる人も少なくありません。
野菜や果物は比較的安いので日々の食事に取り入れましょう。
パースでワーホリ中の遊ぶところは?
パースはシドニーと比べると街が小さくコンパクトです。
ワーホリさんが行くところと言えばシティ、ビーチ、フリーマントルが多く、ワーホリの人達がよく行く場所がいくつかあるので、パブやシティ周辺では友達や知り合いに遭遇することがとても多いです。
そして友達の友達が知り合いだった!ということも多く、友達同士が繋がっていくのはとても楽しいです。
娯楽が少ない分バーベキューをすることも多く、場所はビーチや公園、誰かのシェアハウスなど様々。
肉を焼くコンロが至る所に設置されているので、材料やお皿があればバーベキューができ、他の友達を連れてくる人も多いのでそこでも新しい出会いが多くあります。
友達が欲しい人は積極的にバーベキューに参加するといいでしょう。
ビーチはコテスロービーチ、スカボロビーチともにシティからのアクセスも良好。
そして日本と比べると全然混んでいないのでゆったり過ごせます。
さらに海はとてもきれいなので海外に来た感がありテンションが上がります!
海の近くで食べ物を買う場合は高い場合もあるので、お金をかけたくない人はスナックや飲み物を持って行きましょう。
パースの交通の便は大丈夫?
小さくゆったりしたパースですが、交通の便は日本の田舎とそれほど変わらないと思います。
日本と違うところは、バスや電車が時間通りに来ないこと。
そしてバスに乗るときはバス停で手を上げてドライバーに合図しないと素通りされてしまいます。
降りる時も停車駅の前に降りますボタンを押さないとそのまま通過されます。(これは他のオーストラリアの都市でも同じです)
ワーホリの人が行くところは大体決まっていると書きましたが、車があれば行動範囲はぐっと広がり、他のビーチやショッピングセンター、観光地などにも行きやすくなります。
車が無いと行きにくい場所もたくさんありますが、車を持っている友達に乗せてもらったり、日本で運転していた人は安い中古車を買う場合も少なくありません。
運転する側も日本と同じなので、運転に慣れていればそこまで難しくはなさそうです。
そしてハイウェイは無料なので(シドニーでは有料道路が多数あります)安心です。
車を持たない場合は、交通の便、駅やバス停までの距離、治安も考えて住む地域を選びましょう。
パースでワーホリのデメリット
とてもきれいで便利なパースですが一つだけデメリットが。
それは虫が多いこと。
パースでは大きいゴキブリ、ハエ、クモなどの虫が多いです!
シティから少し外れたところにはセアカゴケグモなど毒性の強いクモにも遭遇しました。
虫が苦手な人はシェアハウス選びに気をつけましょう。
オーストラリア全体に多いゴキブリが苦手な方への記事はこちら。
まとめ
約一年間パースに住みましたが、当初の目的だった英語力の向上にはとてもいい街でした。
日本で英会話を学ぶよりも生きた英語を覚えられるのと、シドニーと比べるとアジア人も少なめなので自分が全く知らない文化を知ることができます。
日本と比べると娯楽はやはり少ないので退屈に感じることもありましたが、日本にはないきれいなビーチやゆったりと流れる時間、何もしない時間を作れるのはとてもいい経験でした。
日本では「何もしない」ということが少なく、ついやることを見つけてしまいがちですが、パースのようなのんびりしたところにいると疲れが癒され、「何もしない」を楽しむには最高の場所です。
パースはシドニーやメルボルン、ゴールドコーストとは離れているので都市の移動がしにくく、決断するときは結構迷いましたが、住んでみてとても楽しく、ワーホリでパースを選んだことは全く後悔していません。
オーストラリア感、海外に来た感を味わいたい人には最高の都市だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。