ケラチントリートメントは癖毛に効果あり?縮毛矯正との違いを美容師が解説

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海外発のケラチントリートメントが最近日本でも話題になっています。

海外在住の方なら美容室の宣伝などで見たことがあるかもしれませんが、写真のビフォーアフターがとにかくすごい!

トリートメントにもかかわらず、癖毛やカーリーヘアがツヤツヤストレートになっています。

この記事では、海外で働く現役美容師の私が、ケラチントリートメントとはどんなトリートメントなのか、癖毛の方に対しての効果や縮毛矯正との違いを解説していきます。

癖毛にお悩みの方でケラチントリートメントが気になっている方や海外で働く美容師さんに参考にしていただきたい記事です。

海外発のケラチントリートメントとは?

アメリカやオーストラリアでは縮毛矯正よりも主流のケラチントリートメントですが、普通のトリートメントとは何が違うのでしょうか?

私のお店では海外のブランドのケラチントリートメントを使っていますが、ケラチントリートメントは「髪の毛にツヤを出しスムーズな状態にするトリートメント」と公式サイトで説明があります。

髪の毛を「スムーズにする」とはどんな状態なのかと言うと、面が整って滑らかな状態を指し、髪がまっすぐでも癖毛でも英語でSmooth hair というのは髪にツヤがある状態のようです。

ケラチントリートメントの仕組み

ケラチントリートメントは、髪の毛に空いた小さな穴にケラチンと言う髪の毛と同じ成分の一部を入れ、熱で定着させるトリートメントです。

カラーなどで傷んだ髪や、もともと癖毛の人はキューティクルが直毛の方に比べて粗く不揃いなので、ダメージしやすい状態。

このダメージがある髪の毛の隙間にケラチンが入ると、ボサボサとした広がりが抑えられてまとまりやすい状態を作ってくれます。

ケラチントリートメントの工程

ケラチントリートメントのブランドによって多少違いますが、大体の美容室では、

①専用のシャンプーを使ってシャンプー(髪の毛に蓄積したミネラルなどを落とす)

②ケラチントリートメントをつけて放置。(加温する場合もあり)

③そのまま髪を乾かしアイロンで熱を与えて仕上げる。

と言う場合が多いです。

工程は簡単そうですが、トリートメントをつけたまま乾かすので乾くのに時間がかかり、アイロンは縮毛矯正のように細かくスライスをとるので時間はそれなりにかかります。

アイロン後にトリートメントを流してさらにトリートメントをつけるタイプもありますが、ストレートアイロンをした状態で施術終了となると、当然家に帰るときは髪はまっすぐ&ツヤツヤですよね。

美容師としては、薬剤をつけていないのに髪の毛がストレートになるわけが無いと思っているので、お客様が帰宅してシャンプーをしたらまた癖が出て、トリートメントが取れたとクレームになるのではないかとヒヤヒヤします。

ケラチントリートメントは癖毛に効果あり?

 

写真ではかなりの癖毛がストレートになっていますが、確かにストレートアイロンで仕上げた場合、一日目は写真のような仕上がりになります。

ただ一度水に濡れると、癖毛は戻ってきてしまいます。

じゃあケラチントリートメントは癖毛に効果無いの?と思われるかもしれませんが、写真のような超カーリーヘアの場合は、一回シャンプーすると落ち着いたカーリーヘアになります。

バサバサの部分が減るようなイメージです。

癖毛がストレートヘアにはなりませんが、ボリュームダウンは確実に期待できます。

ケラチントリートメントと縮毛矯正の違い

かかる時間やストレートアイロンを使うところは縮毛矯正と似ていますが、縮毛矯正とケラチントリートメントの大きな違いは癖毛の伸び具合です。

どんなカーリーヘアもストレートにする縮毛矯正に対して、ケラチントリートメントは少しボリュームを抑える程度。

そしてもう一つの違いは、ケラチントリートメントは髪の毛を軟化しないので、ダメージが少なく施術できます。

熱によるダメージはありますが、縮毛矯正のように髪を軟化して内部の結合を切ることはしないので、ダメージレベルはケラチントリートメントの方が少なくできます。

ケラチントリートメントも縮毛矯正もきれいに保つにはホームケアが一番重要になります。シャンプーや洗い流さないトリートメントでケアして長持ちさせましょう。


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ケラチントリートメントのメリット

ケラチントリートメントのメリットはこちらです。

・髪の毛を自然にボリュームダウンしてくれる。

巻き髪が好きだけど根元からの広がりが気になるという方や、パツパツのストレートにはしたく無い方にはケラチントリートメントが向いています。

・髪の毛にツヤが出る。

ケラチントリートメントをすると髪の毛の表面の小さいデコボコが少なくなるので、髪の毛にツヤが出ます。ケラチントリートメントはダメージ補修はしませんが、ツヤが出るため髪が健康になったように見えます。

・根元が伸びてきても自然

縮毛矯正は半年後には根元が伸びてきて根元だけ癖毛、毛先はストレートの状態になり不自然な髪型になってしまいますが、ケラチントリートメントは3,4か月後にはコーティングが剥がれてくるので根元が伸びてきても元の状態に戻るだけなので不自然な髪型にはなりません。

ダメージ毛にも施術できる。

ところもケラチントリートメントのメリットです。

ブリーチがしてある髪だと縮毛矯正を断られることも多いですが、ケラチントリートメントはブリーチ毛にも施術することができます。

※痛みの度合いが激しすぎる場合(3回ブリーチした髪など)は髪の毛が熱に耐えられない場合があるので美容師さんに相談しましょう。

ケラチントリートメントのデメリット

ケラチントリートメントのデメリットはこちら。

持続期間が約3か月以内と短い。

シャンプーするたびに少しづつとれて行くので、シャンプーの頻度が高い人ほどケラチントリートメントのデメリット持ちが悪くなります。

専用のシャンプーを使わないといけないのでコストがかかる。

縮毛矯正の場合も美容室のシャンプーを使うことをおすすめしますが、ケラチントリートメントはおすすめというよりも、専用のシャンプーを使うことが必須になります

ダメージはゼロではない

「トリートメント」という名前がついているので髪のダメージを直してくれそうですが、ケラチントリートメントは髪の毛のダメージホールにケラチンを詰めて熱で定着させる施術です。他のトリートメントのように髪の毛のダメージを軽減するものではなく、熱を与えるので多少ダメージは受けます。

まとめ

日本では「髪質改善」や「酸熱トリートメント」として宣伝されているケラチントリートメントですが、癖毛、多毛の私が実際に施術を体験してみたところかなりお手入れがしやすくなりました。

翌日に周りからも気づかれるほどツヤも出たので、ボリュームダウンしたい方、普段髪を巻くことが多い方にはおすすめなトリートメントです。

また、縮毛矯正に比べると失敗が少ないので、経験が少ないスタイリストさんが担当しても大失敗になる可能性が低いトリートメントです。

ただ、美容師さんが施術前に毛髪診断や履歴の確認をしっかりすること、大げさな宣伝はせずサロンでの仕上がりと家でシャンプーした後の違いを説明することが大事になってきます。

メリットもデメリットもあるケラチントリートメントですが、自分が求めている仕上がりや今後やりたい髪型のプランなども美容師さんと相談しながら縮毛矯正とケラチントリートメントのどちらがベストか決めてみて下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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