トコジラミは海外ではベッドバグと呼ばれ、ベッドやソファに住み着いて人の血を吸う虫です。
シェアハウスに住んだり、海外へバックパッカーで旅行して安宿などに泊まった時に被害にあう日本人もたくさんいます。
最近では海外だけでなく日本でも増えているベッドバグ。
服や荷物に付いているのに気づかづに他の場所に持ち込んでしまうことも多く、注意が必要です。
刺されると激しい痒みを伴う恐ろしいベッドバグ。
この記事では予防法や、ベッドバグを見つけたときの対処法についてまとめてあります。
ベッドバグ(トコジラミ、南京虫)とは
ベッドバグとは、約5㎜ほどの茶色く平たい形をした虫で、シラミという名前でも実はカメムシの仲間。
マットレスやソファー、畳、カーペットなどに住み着きます。
人の血を吸って生きていて、特に人が寝ている夜間に活発になるので、朝起きたら赤いブツブツと強い痒みに襲われるケースがよくあります。
繁殖力はとても高く、一度部屋に入り込むと一気に繁殖し、卵は1㎜ほどで、1日に1~5個の卵をなんと2か月以上産み続けます!
そして卵は産んでから1週間ほどで孵化し、4週間ほどで成虫になります。
大量発生すると動く音が聞こえる場合も!
大量発生した場合は殺虫剤が効かないので、専門の業者を呼ばなければいけない場合もあります。
ベッドバグ(トコジラミ)に刺されたときの症状
ベッドバグに刺されると赤い斑点とともに強い痒みが起こります。
蚊との違いは、痒みが強いこと、痒みを感じる期間が1~2週間と長いことです。
また、刺されてからすぐに症状が出ないこともあり、1~3週間で症状が出る場合もあります。
そのため発見が遅れることも多く、発見したころにはたくさん繁殖しているというケースも。
痒みがかなり強いので睡眠がとれなくなり生活に支障が出る人もいます。
ベッドバグに刺されたときの対処法
ベッドバグに刺されたら激しい痒みと腫れに襲われます。腕や足、首などにかゆくて赤いブツブツができていたらベッドバグを疑いましょう。
痒みは蚊に刺された時よりも長く続き、1~2週間で治まると言われていますが、掻きむしると傷口に雑菌が入って化膿したり炎症が悪化する恐れがあるので、できる限り強く掻かずにアイスパックなどで対処しましょう。
症状がよくならない場合は病院でステロイドや抗ヒスタミン剤が入った塗り薬を処方してもらいましょう。
ケミストウェアハウスなどで虫刺され用のクリームは売っているようですが、口コミでは蚊に刺されたときに良く効いたというものが多く、ベッドバグに聞くかは定かではありませんでした。
オーストラリアでベッドバグを見つけたときの対策
シェアハウス先でベッドバグを見つけたり被害にあったらすぐにオーナーや管理会社などに報告しましょう。
マットレスの交換や清掃をしてもらう必要があります。
安いバックパッカーなどで部屋を変えてくれない、または他の部屋にもベッドバグがいて仕方なく一晩そこで寝ないといけないような状況の時は、電気をつけて寝ると夜行性のベッドバグは活動しないようです。
また、水やぬるま湯だけでは彼らは死なないので高温での洗濯や乾燥が必要です。
天日干しも、ベッドバグは繊維の奥に卵を産み付けるため布団やマットレスには効果がありません。
ベッドバグを退治できる温度は?
高温で死滅するベッドバグですが、60度では10分で死滅します。通常は70度以上のお湯で洗濯するのが一般的なようです。
ベッドバグの被害にあった場合は持っている服や寝具を熱いお湯で洗濯し、高温で乾燥機やアイロンをかければ大丈夫そうです。
ベッドバグも服の生地も死ぬ可能性があるので、海外で過ごすには頑丈な素材の服をたくさん持っておくと良いですね!
ベッドバグに有効な殺虫剤は?
日本ではアース製薬からトコジラミ用の殺虫スプレーが出ていますが、オーストラリアでは市販のスプレーはあまり無いようでした。
殺虫剤があったとしてもマットレスの内側まで散布できないので、業者に頼むかマットレスを交換するのが一般的なようです。
バックパッカーでベッドバグ対策
高級ホテルでもベッドバグが出没することはありますが、海外のバックパッカーなどの安宿は、ホテルに比べて衛生環境が悪くベッドバグの被害がさらに多くなります。
バックパッカーの選び方
事前に予約する場合、ホームページや口コミ、写真などを良くチェックしましょう。
また、そのエリアで一番安い宿の場合も、管理にお金をかけられないかもしれないので古いマットレスを使用していたり、ベッドシーツや部屋の掃除が行き届いてない可能性もあります。
また、暗くてジメジメした環境もトコジラミが発生しやすいので、見るからに汚そうな宿には宿泊しないことがおすすめです。
バックパッカーに泊まる際のベッドバグ対策
バックパッカーは世界各国から色々な旅行者が泊まるので、最安値の宿でなくてもベッドバグに遭遇する可能性はあります。前に泊まった旅行者が連れてきてしまうこともあります。
バックパッカーに泊まる際は、ビニール袋を用意して服をその中に入れておきましょう。
決してベッドの上に服を広げたりしないように!
ベッドバグはツルツルした面が苦手なのでビニール袋を登って侵入することはありません。
パスポートなどもジップロックのような袋に入れておくと安心です。
まとめ
オーストラリアやその他海外では特に注意したいベッドバグ。
実際にトコジラミに刺された人の写真がネットに出ていますが、かなり痛そうな写真ばかりなのでこれからバックパッカー、ワーホリなどで色々な宿に泊まる予定の人は注意してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。